セッコク・長生蘭の栽培方法 |
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≪毎年沢山の花を咲かせたい、大株立ちを作りたい≫
セッコク・長生蘭の開花時期は春と秋ですが沢山の花が咲くのは主に春になります。
開花は4月上旬から5月下旬ですが一つの品種の開花時期は10日ほどになります。よっ
て色々な品種を持つ事が長い間、花を楽しめる事になります。
・沢山の花を咲かせるためには
@花を沢山咲かせるためには小さな株よりも大きな株にするようにします。3本立ちより
も10本立ちの方が花は沢山咲きます。
A新芽をナメクジに食害されないようにします。今年伸びた新芽に来年の花芽が出来る
物が多いからです。4月から10月までの間は月に一度くらいはナメクジ駆除剤を棚の
下などに撒いて駆除するようにします。
Bセッコクは非常に繁殖力が旺盛ですが、故に管理(消毒や植え替えなど)をしっかりと
行うようにします。
・消毒剤はコレが良いという物はありませんので近所の園芸店などへ行き、殺虫剤と
殺菌剤と展着剤の3種類を購入しましょう。例として殺虫剤(オルトラン水和剤)、殺菌
剤(ベンレート)、展着剤は調達できる物ならば何でも良いです。
・与えてはいけない消毒剤として=石灰硫黄合剤、マシン油、銅水和剤などは薬害が
出る可能性がありますので絶対に与えないで下さい。
・消毒液の作り方は園芸店で良く聞いて行うようにします。おおよそ「1000倍希釈液」
というのが一般的です。
・植え替えはセッコクの場合は2〜3年に一度、長生蘭の場合は1〜2年に一度を目安
とします。尚、手に入れた物は「新しい水苔」で植え替えるようにします。
Cセッコクや長生蘭は「好陽性で通風を好みます」ので1日に数時間は日が当たるように
します。但し、直接日に当てて栽培しますと「葉焼け」の恐れもありますので50〜60
%の寒冷紗越しに日に当てて栽培します。セッコクの花が咲かない原因の多くは日照
不足や通風不足です。
D肥料はマグアンプKか液肥を与えますがココで気を付けないといけないのは絶対に濃
い肥料は与えないようにします。マグアンプKならば1鉢に数粒を、液肥は2000〜30
00倍に希釈して与えます。5000倍でも良いですが効果が出ない物もあります。
・大株に作りたいためには
@何から何まで大株になるわけではなく、大株になる物もあればならない物もあります。
これについては本などには書かれていません。よって、作っている人に聞く必要があり
ます。
A一つ言えばセッコクの方が無地葉(青葉)なので大株にしやすいです。長生蘭の中に
も大株にできる物もありますがセッコクよりも難しいです。
B大株になったら兎に角「通風」には気を付けます。また、日の当たり具合も少ないと思
ったようには増えなかったり、ある日突然「枯れ死」する場合があります。
・勿論ですが「消毒や肥料」も怠らないようにします。特にナメクジには。
・自然作りと放ったらかし作りは違います。
@良く木や石に付けて楽しむ方がいますが条件が揃わないと育たなかったり、枯れる事
があります。まずはどういう品種が石や木に付けられるかを試しながら行うようにしま
す。ただ、石や木に付けると言う事は植え替えなどが出来なくなります。砂利に植える
方もいますが棚をシッカリとした物で作らないと棚が壊れることがあります。
A品種によって環境に合わない物もあります。特に繁殖が悪いモノや高額な物は石や木
や砂利植えは避けた方が良いでしょう。
◆基本的に言えば「良く日が当たり、風通しが良く、ナメクジの食害にあいにくく、2年に
一度程度の植え替え」をしていればセッコクや長生蘭は良く育ちます。
そして、消毒や肥料は絶対に濃い物は与えない事です。当店のお客さんだった方が通
常の5〜10倍も濃い物を与えて棚を全滅させたこともあります。